対人関係における3つの「層」

ストレスの主因は対人関係!

ストレスはいろいろな原因で生じます。

しかし、その中でも最もストレスの素になるのは「対人関係」でしょう。

対人関係療法」は、この対人関係の不具合に焦点をあてて、その不具合をより悪影響の少ないものに変えることによってストレスを軽減し、ストレスの結果として生じているこころの病気を治していくものです。

対人関係療法では、対人関係を3つの層に分けて区別します。

それは、次のようなものになります。

  1. 第1層重要な他者(妻夫・家族・親友など)
  2. 第2層友人知人趣味の仲間など
  3. 第3層仕事関係などで接する人

この中で、必ず向き合って関係を見なおさなければならないのが、第1層の人たち、とりわけ重要なのが配偶者(妻や夫)です。

未婚の方の場合は、恋人や親ということになるでしょう。

この1~3層の人々は全て、生きる力(以下、エネルギーと記載)をくれるかも知れないし、エネルギーを奪って行くかも知れません。

エネルギーの出入りについて考えると、「プラス」か「マイナス」か「ほぼゼロ」かのどれかに当てはまります。

朝、笑顔で「おはようございます」と言われたときに、第何層の人から言われたのかによって貰えるエネルギーの大きさが違っているのです。

新婚ほやほやで関係のいい夫婦であるなら、「おはよう」のプラスエネルギー値は大きいものになるでしょう。さあ、今日も頑張ろう!という思いがわき出てくるかも知れません。

友人からの「おはよう」は、そこまでのエネルギーは貰えないかもしれません。でも、プラスのエネルギーでしょう。

会社の顔を知っている程度の同僚からの「おはようございます」は、さらにプラスのエネルギー値は少ないでしょう。

逆に、仲の悪い夫婦間での「おはよう」は、当然笑顔もないないでしょうし、プラスのエネルギーどころかマイナスのエネルギーとなる可能性さえあります。

もし、第1層の人との関係が上手くいっておらずマイナスのエネルギーしか貰えないなら、

  • 関係を改善してプラスのエネルギーを貰えるような関係を作るよう努力するか
  • 接触を断ってマイナスのエネルギーを貰わないようにするか

以上のどちらかの対策を行う必要があります。

そうでなければ、ストレスが貯まる一方で、やがてストレス反応で病気になってしまうかも知れません。

また、他のストレスからの悪影響を受けやすくもなるでしょう。

まず、上手くいっていない自分にとっての重要な他者とはだれであるのか?どのように上手くいっていないのか?を知ることが大切ですね。

具体例などは、いずれまた m(_ _)m

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