テレビCMで話題の新睡眠対策サプリ「アラプラス 深い眠り」とは?
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「アラプラス 深い眠り」は眠りに満足していない人のために開発されました。
「アラプラス 深い眠り」には、睡眠の質を改善する機能のある「5-アミノレブリン酸リン酸(ALA)」が含まれています。
普通は5-アミノレブリン酸リン酸塩を5-ALAと略しますが、ここでは単にALAと表記します。
「アラプラス 深い眠り」は消費者庁に登録された機能性表示食品!
機能性表示食品として登録されているとは、その機能性(「アラプラス 深い眠り」の場合は眠りをサポートする機能)と安全性を、メーカーの責任において確認しているということを意味します。
実は、機能性表示食品として消費者庁に登録されるためには、論文の正当性を検証する審査(査読という)のある学術雑誌に掲載されている論文を有効性の根拠にしていることも、実質的に要求されるのです。
また、成分の安全性についてもメーカー側が実証実験や学術論文での根拠を検証する必要があります。
メーカーが機能性を確認するのも、大変なことなのですね!
「アラプラス 深い眠り」は飲み方が自由!
ところで「アラプラス 深い眠り」は食前食後、朝昼寝る前など時を気にすることなく、いつでも1カプセル飲むだけで、その眠りへのサポート効果が期待できます。
思い出した時に飲めばいいので便利ですね!
「アラプラス 深い眠り」はALAだけのサプリではない?
ただ学術論文を調べていくと「アラプラス 深い眠り」の眠りに対する効果は、ALAだけによるのではなさそうなのです。
このことについては後ほど述べるとして、まずは、メーカーが売りにしているALAについて見ていくことにしましょう。
なお、以下に記載している文言について、本来は活性が増加するとか、合成や発現を促進するとかなどと表現するところを単に増やすと表記していることをお断りしておきます。
ALAが眠りをよくすることが分かったのは最近のこと!
ハワイ大学(米国)の学者が過去に発表されている研究を調べて検討し、その結果を2013年に学術雑誌 World Journal of Neuroscience に報告しています。
その論文によればALAが睡眠に与える影響につい調べた研究論文は、研究論文についての調査をした時点では見つけられなかったようです。
しかし、その時点で発表されている別の観点からの研究論文から考えるとALAが睡眠に良い影響を与えている可能性は十分あるとし、ALAが睡眠に良い影響を与えるメカニズムとして、ALAが人のサーカディアンリズムや内分泌機能、神経機能の調整に役立つような働きをサポートしている可能性を挙げています。
サーカディアンリズムとは、体内時計により刻まれる1日の体温やホルモン分泌など基本的な体の機能を調整するリズムのことです。
ですから、ALAが眠りによい効果があると確認されたのは比較的新しいことなのです。
なぜALAが眠りによい効果があるのか?
ハワイ大学の報告の中で、日中の活動性を増やすことは睡眠を誘発するメラトニンの産生を増加させることに繋がり、ALAは日中の活動性を増すことでよりよい睡眠サイクルが得られるのだろうと述べられています。
そして、以下に示すメカニズムによってALAが睡眠によい影響を与えるのであれば、ALAは現在の睡眠薬よりもより安全な代替手段となるかもしれないと結んでいます。
ALAは
↓
日中の活動性を増やす
↓
日中の活動性が増すと
↓
眠気をもよおすメラトニンが増える
↓
メラトニンが増えれば
↓
睡眠を改善する
★
もう少しだけ詳しく見てみまよう。
ALAはヒトのエネルギーを回復させる!
ALAは人間ではヘムの原料です。
このヘムは各種のミトコンドリア呼吸鎖複合体の重要な構成要素です。
そして、ミトコンドリア呼吸鎖複合体はATPという物質を作り出すのに重要な役割を果たしています。
なお、ATPはエネルギーを運んで供給するエネルギー物質(エネルギー通貨と言われている)なのです。
つまり乱暴に表現するなら、
ALAを原料にして
↓
ヘムが作られ
↓
ヘムを原料にして
↓
ミトコンドリア呼吸鎖複合体が作られ
↓
ミトコンドリア呼吸鎖複合体によって
↓
ATP(≒エネルギー)が作られる
ということになります。
ALAは体内で作られるが年をとると少なくなる
ヘムの原料になるALAは人の体内で1日に600mgほど作られています(ハワイ大学:米国)。
しかし、ALAの産生は40歳あたりで少なくなってきます(ブラウン大学:米国)。
といことは、
ALAからヘムがつくられるので
↓
ALAが少なくなるとヘムが少なくなる
↓
ヘムが少なくなるとヘムを構成成分とし、電子伝達をになうシトクロムCや呼吸鎖複合体が少なくなる
↓
シトクロムCが少なくなると電子伝達や呼吸鎖複合体が低下する
↓
ミトコンドリアでエネルギー物質ATPが作られるには電子伝達(電子伝達系)や呼吸鎖複合体が必要
↓
よって電子伝達や呼吸鎖複合体が低下するとエネルギー物質のATPの産生が低下する
↓
体内でのエネルギーが少なくなる
ということになりますね。
そして、体内でのエネルギーが低下すると、基礎代謝が減って太りやすくなったり気分が塞ぎ込んだりして、活動性が低下することが指摘されているのです(ブラウン大学:米国)。
エネルギーが回復すると睡眠が良くなる?
動物実験では、ALAを動物に投与すると酸素を使ってATPを作り出すという流れがが強められることが分かりました(東京工業大学)
体に供給されるエネルギーが増えれば活動性も増えることは容易に想像できますね。
ところで日中の活動性の低いことが不眠の発生や不眠が持続する有意な危険因子であるという報告があります(ラフバラー大学:英国)。
また昼の時間が長いことが夜にメラトニンの分泌量を増やすことに関係しているとの研究もあるのです(ラッシュ大学:米国)。
眠気をもよおすメラトニンの分泌量が増えれば睡眠が良くなるというのは言うまでもないことですね。
以上の研究報告から、日中により活発に動いて活動している時間も長ければ、睡眠が良くなると言えるでしょう。
ALAだけで睡眠の改善に繋がる活動性を本当に回復するの?
「ALA+α」の投与で正常の中高年で活動性を改善する!
ここでの報告には、ALAとともにポイントとなるクエン酸第一鉄ナトリウム(SFC)が登場します。
日本の信州大学のALAおよびSFCとインターバル速歩トレーニング(IWT)の関係についての研究です。
ALA(1日に100mg)とSFC(1日に114.72mg)を含むサプリメントを飲んでいる間は、運動した日数や作用させた力の強さに力を作用させていた時間をかけたもの[力積という]、IWTの中で早歩きをしていた時間が有意に増加する(高齢女性が対象でそれぞれ42%・102%・69%増)ことが分かりました。
またハワイ大学の研究報告は、ALAとSFCを12週間服用してもらったところ、糖尿病予備軍の中高年女性の一所懸命やったという感覚(the Psychological Depressive Symptoms Questionnaireで評価)や物事への対処能力についての自己評価(the Perceived Stress Scaleで評価)が有意に改善したとしています。
そして、ALAの1日量が15mgであった場合よりも50mgであった方が有意により効果が認められたという結果も得られたのでした。
「ALL+SFC」サプリメントは「うつ」の人でも活動性を改善する!
「ALL+SFC」サプリメントは「うつ」の中年女性にも効果があるようです。
信州大学 の研究では、ALA(1日に100mg)とSFC(1日に114.72mg)のサプリメントを服用している間は、インターバル速歩トレーニング(IWT)を実行した日数や作用させた力の強さに力を作用させていた時間をかけたもの[力積]、さらにはIWT中の速歩をしている時間が増加したうえ、うつ症状の改善も得られることが分かりました。
ALAだけでは効果不十分?
実は、ALAだけでは睡眠に十分には良い影響を与えないかもしれない可能性があるのをご存知ですか?
以下に示すALAと睡眠に関する報告も、使用したサプリメントの成分はALAだけではないことに注意が必要です。
ALAとSFCを含むサプリメントが睡眠を改善するという報告
「アラプラス 深い眠り」には、メーカーが積極的には宣伝していないALA以外の重要な成分が含まれています。
それが上で取り上げたクエン酸第一鉄ナトリウム(SFC)なのです。
ハワイ大学のMichael H. Perezらが学術雑誌International Journal of Clinical Medicine,(2013)に発表した研究で得られた結果は次のようなものです。
40-70歳の40人(うち20人は睡眠障害であると診断されていた)の参加者に、6週間、1日当たり「ALA(50mg)+SFC(57.5mg)」を含むサプリメントを飲んでもらったところ、サプリメントを飲んだ人たちの睡眠は飲まなかった人たちに比べて有意に改善した。
この論文で展開された論理は次のようなものになるでしょうか。
ALAはヘムの材料
↓
ヘムがシトクロムCなどの材料
↓
シトクロムCなどはミトコンドリアの電子伝達系を駆動する
↓
電子伝達系の関与でエネルギー物質ATPが作られる
↓
エネルギー物質ATPの産生により活気が増す
↓
活気が増すことにより日中の活動性が増す
↓
日中の活動性が増すと夜にメラトニンの産生が増える
↓
睡眠を誘発するメラトニンが増えることで眠気が増して睡眠が良くなる
↓
よってALAは睡眠をよりよくする
ALAだけでは効果が少ないという研究あり?
千葉県こども病院と千葉県がんセンター(研究所)、埼玉医科大学、順天堂大学の共同研究の結果は、あの有名な科学雑誌Scienceの姉妹誌に掲載されました。
研究内容自体は、ミトコンドリア病という体内でエネルギーが作られにくくなる病気についてのものですが、内容の一部にSFCの重要性を示唆するような結果があります。
まず予備知識としてミトコンドリアという細胞内にある器官の働きについて触れておきましょう。
ミトコンドリアでは次のような反応が生じているのです。
酸素+ぶどう糖
↓
[ミトコンドリアのなかで]
↓
二酸化炭素+水+エネルギー(ATP)
これを前提とし論文の内容を要約すると、
ALAだけではなくALA+SFCの組み合わせは
↓
ヘムを増やす
↓
ヘムは呼吸鎖複合体(U・V・W)やシトクロムCの構成タンパクである
↓
呼吸鎖複合体(U・V・W)やシトクロームCは生命活動のためのエネルギー物質ATPの合成に関わり
↓
ATPを増やす
それだけではなく
ALA+SFCの組み合わせは
↓
HO-1を増やす
↓
HO-1はミトコンドリアDNA(mtDNA)を増やす
↓
mtDNAはミトコンドリアの全ての呼吸鎖複合体(T・U・V・W)を増やす
↓
呼吸鎖複合体は酸素も使ってATPを作り出し
↓
エネルギー物質のATPを増やす
さらに興味深いのは、
ALA+SFC→ATPが最も増えた
ALAのみ→ATPが増えた
SFCのみ→ATPが増えなかった
つまり、ALAだけではなくALAと同時にSFCも摂取することでエネルギー物質ATPをより効率的に増やすことができる可能性が示されたのです。
さきに述べたように次のようなことが生じるので、睡眠が改善するということに繋がるのかも知れません。
エネルギー物質のATPが増える
↓
生命活動のエネルギーが増える
↓
活力が増える
↓
日中の活動性が増す
↓
睡眠を誘発するメラトニンが増える
↓
眠りが良くなる
ただし、いま紹介した研究は先のハワイ大学の研究とは異なり試験管内での実験であって、人にALAなどのサプリメントを飲んでもらった結果を示したものではない点には注意が必要ですね。
とはいうものの、この研究の結果から、ALAのみではなくALA+SFCの摂取がより眠りにサポート効果をもたらす可能性はあると言えるのではないでしょうか?
「アラプラス 深い眠り」は「ALA+SFCのサプリメント!
じつは「アラプラス 深い眠り」には、ALAだけではなくSFCも含まれています!
そうです!タイトルで示した秘密の成分とは、ALAではなく「ALA+SFC」の組み合わせということなのです。
そしてさらに、先に紹介した信州大学の2つの研究(高齢女性やうつ状態にある中年女性の意欲や活動性を改善するという研究)で使用されたALA+SFCのサプリメントは、「アラプラス 深い眠り」の製造販売元から供給され、「アラプラス 深い眠り」と同じ量のALAが含まれているサプリメントだったのです!
「アラプラス 深い眠り」のSFC含有量は公開されていないので、「アラプラス 深い眠り」に信州大学の研究で使われたものと同じだけSFCが含まれているかどうかは分かりません。
しかし、「アラプラス 深い眠り」にALAとSFCがともに含まれているのは事実ですから、「アラプラス 深い眠り」で眠りだけではなく、活力や気分まで改善できるかも???
それは明言できないものの、睡眠が良くなれば活力や気分が高められるのは日常で経験することじゃないでしょうか。
★
それでもやっぱりALAが主役?
はじめの方に述べたように、エネルギーを産み出す(ATPが作り出される)には次のようなことが必要です。
ミトコンドリア内での電子伝達がスムースに行われている
+
ミトコンドリア呼吸鎖複合体が十分作られている
ところが先に述べたように、
ヘムが少なくなるとミトコンドリア内の電子伝達も少なくなって
↓
エネルギー物質ATPの産生が低下します
また、
原料であるヘムが少なくなるとミトコンドリア呼吸鎖複合体も少なくなって
↓
エネルギー物質であるATPの産生が低下します
ここでALAの重要性が見えてきますね。
ALAはヘムの原料なので、
ALAが少なくなるとヘムが作り出される量も少なくなって
↓
ミトコンドリア内の電子伝達が少なくなるとともに
↓
ミトコンドリア呼吸鎖複合体も少なくなって
↓
ATPの産生が低下するのです
つまり、エネルギー物質のATPを作り出すためには、やはりALAは重要な要素であることに偽りはないと言えそうですね。
ところが人体で作られるALAは、40歳頃から低下してくるのは先に述べたとおりです。
具体的には、40歳を超えるとALAの産生量は1日あたり600mgであったものが550mgに低下すると考えられています。
ALAが少なくなるとエネルギーの産生が低下して、活動性も低下するため睡眠も悪くなる可能性があるのです。
それでは食べ物からALAを補給すればいいじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、食べ物から摂取されるALAの量は1日にわずか1-2mgしかないのです(ハワイ大学:米国)。
つまり、食事からALAを補充しようするのは難しいと言うことになります。
少なくなった50mgは、サプリメントで補う必要があるあるのですねぇ。
結論
結論は、「ALA+SFC」サプリメントの摂取で眠りがよくなる可能性が高まる!ということになるでしょうか。
アマゾン「アラプラス深い眠り」
【参考文献】
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