ファンケルの「えんきん」:成分の効果が凄い?科学的研究を調べてみた!

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このサイトは「eyesupple.website」で運用していたものと同じ内容です。

「えんきん」とは?

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公式販売サイトの説明によれば「えんきん」は、

  • 日本初目の機能性表示食品である
  • 手元のピント調節を助ける
  • 目を使ったときに生じる一時的な肩や首筋への負担を和らげる
  • 含有成分のルテインはハッキリと見る力を助ける

このような効能のあるサプリメントだとしています。

 

「えんきん」は機能性表示食品!効果は学術雑誌に掲載ズミ!

「えんきん」が表示する機能性表示食品とは?

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それは次のような条件を満たしているサプリメント(正確には食品)のことです。

  • 特定の健康上の異常に対して効果がある
  • 安全性問題がない
  • 上の2つの根拠を科学的手法を用いてメーカー自身が確認している
  • 上記の根拠を確認したとして消費者庁長官に届け出ている

メーカーの確認で信頼できるの?

販売しているメーカー自身が確認したというけど、いい加減に調べているのじゃないの?と疑いたくなりますね。

 

でも、そうではありません。

 

メーカーも研究機関などに調査を依頼して、依頼された研究機関が科学的に正しい方法で確認しているので安心して使用できるのです。

 

学術雑誌に研究結果が掲載されていれば信頼性は「二重丸!」

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サプリメントの効果と安全性が権威ある学術雑誌に掲載されているのであれば、信頼性はさらに高いと言えますね。

 

実は「えんきん」の有効性と安全性は、学術雑誌「Immunology, Endocrine and Metabolic Agent in Medicinal Chemistry,(2014, 14, 114-125)」に報告されているのです。

 

「えんきん」の主成分は4つ!それらの成分の効果は?

ルテインの効果について

  • 光の刺激から目を守るとされている網膜の黄斑部の色素量を増やす
  • ぼやけの緩和によりはっきりと見る力助ける

他の成分の効果は?

「えんきん」の公式販売サイトに、ルテイン以外のアスタキサンチン、シアニジン-3-グルコシド、DHAなどの成分にどのような効果があるのかの記載はありません。

 

そこで「えんきん」の成分の効果を学術論文で調べてみたところ・・・

 

学術論文からみた「えんきん」成分の効果

学術論文で報告された科学的研究報告を調べてみたところ、「えんきん」の成分の大まかな効能は以下のようなものでした。

  • ルテイン網膜にいい
  • アスタキサンチン網膜角膜にいい
  • シアニジン-3-グルコシド網膜にいい
  • DHAドライアイにいい・網膜にもいい可能性がある
  • マルチサプリメント(上記の成分を色々な組み合わせで複合したもの)は眼精疲労と目の疲れからくる肩こりなどにいい

では、それぞれの機能について少し詳しくみていくことにしましょう。

 

各成分の効果を科学的研究論文から調べると驚きの結果が!

ルテイン

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島根医科大学の谷戸らの報告

障害作用の強い青い光を吸収して目を守り抗酸化機能も持っている黄斑色素の量(正確には密度)がルテイン・サプリメントの服用で増加した(高度の視野狭窄のない人に限る)。

 

ジョーンホプキンス大学(米国)のDagnelie Gらの報告

網膜色素変性症(視野と視力の障害を生じる網膜の病気)およびそれに類似する疾患を持つ人16人にルテインのサプリメントを服用してもらって調べたところ、視力中心視野の広さ改善する可能性は否定できない結果が得られたとしています。

 

慶應大学の小沢らの過去の研究のまとめ(総説)で紹介された研究報告
  • 野菜や果物の摂取量が多いと老化による網膜の劣化が少なかった(加齢による黄斑変性と野菜や果物の摂取量に逆の相関が認められた)という報告
  • ルテインなどの摂取量が多いと進行した老化による網膜の劣化(加齢による黄斑変性)がなかったという報告
  • 老化による網膜の劣化(加齢による黄斑変性)のある人にルテインを摂取させると黄斑の色素が増え、視覚のコントラストの感度改善したという報告。
  • 大量のルテインを摂取している人では、老化による網膜の劣化(加齢による黄斑変性)の発生率が低いという報告。
パレルモ大学(イタリア)のBuscemi S.らの総説

209本の論文の総括から、ルテイン強力な抗酸化物質であり目の健康(視力コントラストを見分ける力の改善)に有益であるとの報告が数多くあるとし、特に高齢者や目の機能に障害が生じる危険性が高い人には、高容量のルテインを含む食物やルテインのサプリメントを使用することが奨励されるであろうと結論しています。

 

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アスタキサンチン

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岐阜薬科大学の大塚らの研究

アスタキサンチンは、その抗酸化作用によって虚血により誘発された網膜の細胞死を抑制することが示唆されると結論しています。

 

北海道大学の原田らの報告

ナノサイズに細くされたアスタキサンチンを経口投与すると、紫外線によって引き起こされた光線角膜炎防ぐ効果が確認された。

 

シアニジン-3-グルコシド

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オックスフォード大学(英国)のLee SHら

長期のシアニジン-3-グルコシドの投与は光の受容体のダメージなくし、暗いところでものを見る機能が改善する。

 

明治製菓ヘルス・バイオ研究所の松本らの研究

シアニジン-3-グルコシドを含んでいるブラックベリーに存在するアントシアニンは、ロドプシン(人間の夜間視に必要な感光色素)の再生加速する。

 

DHA

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国立国際医療研究センター Shindou Hら

網膜の視細胞の形正常に保つことがDHAの網膜における効能であるとする実験結果を得たとしています。

 

メルボルン大学 Deinema LAら

DHAとEPAを含むキルオイルも魚油もドライアイの人の涙の浸透圧(濃度の低い方へ染み込んでいく力)を低め涙の安定性高めた

 

国立台湾大学病院のPo-Ting Yeら

網膜に悪影響を与える結果を招く糖尿病を薬で誘発させて、アスタキサンチンとルテインの作用について実験したところ、アスタキサンチンとルテインを飲ませておくと、網膜の機能保護され、酸化ストレスの目印となる物質炎症の目印となる物質のレベルも低くなっていた。また、酸化を防ぐ酵素のレベルは増えており、炎症を生じることに働く物質少なくなっていました。

 

九州大学の川端の論文

n-3系脂肪酸サフ?リメント(シアニジン-3-グルコシド)摂取でト?ライアイ改善した。また、魚油、ヒ?ルヘ?リーエキス、ルテイン混合サフ?リメント(ルテイン・アントシアニシ?ン・シアニジン-3-グルコシド・DHA)を摂取すると眼精疲労への改善効果が認められた。

 

科学的に証明された「えんきん」の効果とは?

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幸野メディカルクリニックの幸野らが、学術雑誌Immunology, Endocrine and Metabolic Agent in Medicinal Chemistry,(2014, 14, 114-125)に掲載した論文によると、以下に述べるような効果が認められました。

 

調査対象としたのは、45〜65歳の、日常的に目の疲れを感じており、屈折異常以外に目の病気がなく、眼精疲労に良いとされる食べものや薬を日常的には食べたり飲んらりしていない人たちです。

 

「えんきん」は目のピント合わせ機能が改善する

目の調節機能を調節近点(ぼやけずに見ることのできる最も近い距離の指標)で調べたところ、サプリメントを飲んでいた人では利き目両目での調節近点が有意に改善していた。

 

注) 公式販売サイトには近点距離と書かれていますが報告されたのは調節近点です。しかし、これは意味するところは同じようなもので、「調節近点=100÷近点距離」かつ「近点距離=100÷調節近点」という関係が成り立ち、近点距離は調節近点から、調節近点は近点距離から計算できるのです。

 

また、実験のはじめから終了までに調節近点が改善した程度を比較したところ、サプリメントを飲んでいた人たちの改善度が、サプリメントを飲んでいなかった人たちよりも統計学的に有意に良かったという結果でした。

 

これはテストしたサプリメント(「えんきん」)に目の遠近調節機能改善効果があることを示した結果であるとしています。

 

「えんきん」は目の疲れから生じる自覚症状を改善する

サプリメントを飲んでいた人たちだけを見ると、次の5項目で統計学的に有意な症状の改善が生じました。

  • 目の疲れ感
  • かすみ目
  • 肩と首のこり
  • 頭の重い感じ
  • 目の焦点を合わせづらさ

加えて、サプリメントを飲んだ人たち飲まなかった人たち比べてみると、次の2つの項目で統計学的に有意な改善が認められたとのことです。

  • かすみ目
  • 肩と首のこり

ちょっと分かりにくいのですが、「えんきん」を飲んでいた人についてだけ見ると、目の疲れ感・かすみ目・肩と首のこり・頭の重い感じ・目の焦点を合わせづらさという5つの自覚症状が、統計学的に有意に改善したということです。

 

しかし、「えんきん」を飲んでいない人も統計学的には有意ではないけれども、多少の目の疲れ感・頭の重い感じ・目の焦点を合わせづらさが改善したため、「えんきん」を飲んだ人と飲まなかった人を比べてみると、「えんきん」を飲んだ人では「かすみ目」と「肩と首のこり」という2つの自覚症状だけが統計学的に有意に改善が得られたということなのです。

 

要するに、「えんきん」は

  • かすみ目
  • 肩と首のこり

という2つの症状に科学的見地から見て有効である!と言得るということになりますね。

 

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結論

えんきん」は、目の「ピントが合わせにくくなった」人や目の疲れから「かすみ目」や「肩首のこり」を自覚してしている人使ってみる価値あり!というのが結論でしょうか。

 

【参考文献】

  1. 尾花 明,日レ医誌,第32巻第4号,438-443,2012.
  2. Dagnelie G et al., Lutein improves visual function in some patients with retinal degeneration: a pilot study via the Internet., Optometry. 2000 Mar;71(3):147-64.
  3. Ozawa Y, Neuroprotective Effects of Lutein in the Retina, Curr Pharm Des. 2012 Jan; 18(1): 51?56.
  4. Buscemi S et al., The Effect of Lutein on Eye and Extra-Eye Health. Nutrients. 2018 Sep; 10(9): 1321.
  5. Otsuka T et al., Astaxanthin Protects Against Retinal Damage: Evidence from In Vivo and In Vitro Retinal Ischemia and Reperfusion Models., Curr Eye Res. 2016 Nov;41(11):1465-1472.
  6. Harada F et al.,Protective Effects of Oral Astaxanthin Nanopowder against Ultraviolet-Induced Photokeratitis in Mice.,Oxid Med Cell Longev. 13pages,2017.
  7. Lee SH et al., Cyanidin-3-glucoside extracted from mulberry fruit can reduce N-methyl-N-nitrosourea-induced retinal degeneration in rats.Cyanidin-3-glucoside extracted from mulberry fruit can reduce N-methyl-N-nitrosourea-induced retinal degeneration in rats. Curr Eye Res. 2014 Jan;39(1):79-87.
  8. Matsumoto H. et al., Stimulatory effect of cyanidin 3-glycosides on the regeneration of rhodopsin. Journal of Agricultural and Food Chemistry. 2003;51(12):3560?3563.
  9. Shindou H et al. Docosahexaenoic acid preserves visual function by maintaining correct disc morphology in retinal photoreceptor cells. J Biol Chem. 2017 Jul 21;292(29):12054-12064.
  10. Deinema LA et al. A Randomized, Double-Masked, Placebo-Controlled Clinical Trial of Two Forms of Omega-3 Supplements for Treating Dry Eye Disease. Ophthalmology. 2017 Jan;124(1):43-52.
  11. Po-Ting Yeh et al., Astaxanthin Inhibits Expression of Retinal Oxidative Stress and Inflammatory Mediators in Streptozotocin-Induced Diabetic Rats., PLoS One. 2016; 11(1).
  12. Kono K et al., Effect of Multiple Dietary Supplement Containing Lutein, Astaxanthin, Cyanidin-3-Glucoside, and DHA on Accommodative Ability. Curr Med Chem. 2014 Aug; 14(2): 114?125.
  13. 川端 二功, n-3系脂肪酸の眼科領域における新規機能性, J. Lipid Nutr. Vol.23, No.1 (2014), 17?21.

 

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