エストロゲンが妊活をサポート

ルイボスにはエストロゲン活性があるようですが、このエストロゲンの働きとはどのようなものなのでしょうｋぁ？

エストロゲンは女性ホルモンとして知られていますが、女性だけに働くホルモンではありません。

妊活においても男女ともに重要な役割を果たしています。

ここでは男女の妊活にエストロゲンがどのように役立っているかを解説します。

エストロゲンが妊活をサポート

女性ホルモンであるエストロゲン（≒エストラジオール）は卵子の授精や受精卵の子宮への着床、そして初期の胎児の栄養補給に適した環境を作り出す働きがあります。

卵巣に対しては、卵胞の成長を助け、卵管に対しては卵子や精子の移送を担う卵管の筋肉層を発達させるのです.。

子宮に対しては、子宮の内膜を増殖させ血流やタンパク量に加えて酵素活性も強化するうえ、子宮の筋肉も刺激して出産時に胎児を子宮外に送りだす機能を高めます。

さらに女性ホルモンであるエストロゲン（≒エストラジオール）が増えてくると、子宮内膜の粘液のねばりけが少くなり、精子が子宮内へ入り込みやすくなるのと、精子が卵子に向かって移動するのを促進して受精しやすくするような働きもあるのです。

なお、精子は膣から子宮を経て卵管の先端付近まで泳いできて、ここで受精します。受精は卵管(卵管膨大部)で起こるのです。精子と卵子は子宮の中で受精するのではないのですね！

なお、排卵後の卵胞は黄体となりプロゲステロンと女性ホルモンであるエストロゲン（≒エストラジオール）を分泌します。

女性ホルモンであるエストロゲン（≒エストラジオール）は先に述べたように子宮内膜を増殖させて厚くし、またプロゲステロンは受精した卵子（受精卵）が子宮内膜にくっつき（着床し）やすい状態にするのです。

その結果、プロゲステロンの作用により受精卵が着床して妊娠が維持されます。

エストロゲンが妊活をサポート

女性ホルモンであるエストロゲンは男性の性機能にも重要な役割を演じています。

例えば、男性における女性ホルモンであるエストロゲンの中でもホルモン機能の主役となるエストラジオールは、妊活行為への意欲（リビドー）や妊活能力、精子形成に欠くことのできないホルモンであることが分かっているのです。

しかし、男性の性機能はエストラジオールやテストステロン（男性ホルモン）などの複雑なバランスにより調整されており、単純にエストラジオールが多い方がいいとか少ない方がいいとかなどを断言することはできません。

とはいうものの、エストラジオールは妊活行為をするための欲動（リビドー）を維持する働きがあることは確かです。

エストラジオールのレベルが一定量以下(5ng/dl未満)になるとリビドーが低下してしまうことが分かっているのです。

反対に、テストステロン補充療法を行いリビドーの低下が生じた人は、エストラジオールのレベルが有意に高かったという報告があります。
ただ、テストステロン補充療法を行った全ての人について見てみた場合、女性ホルモンのレベルが高い人が必ずしもリビドーの低下が生じるわけではないようです。

女性ホルモンの値が高いからといって、必ずしも妊活行為への意欲（リビドー）低下などが生じるとは限りませんが、エストラジオールが多くなりすぎると、テストステロンレベルとは関係なく妊活機能が低下します。

・Everything you need to know about estrogen,Last updated Tue 2 January 2018 By Hannah NicholsReviewed by Natalie Butler, RD, LD,https://www.medicalnewstoday.com/articles/277177.php.
・Michael Schulster et al., The role of estradiol in male reproductive function. Asian J Androl. 2016 May-Jun; 18(3): 435?440.
・Tan RS et al., High Estrogen in Men After Injectable Testosterone Therapy: The Low T Experience. Am J Mens Health. 2015 May;9(3):229-34.
・宮崎修平・村端亮,視床下部ー下垂体ー性ホルモン（長崎大学原爆後障害医療研究所細胞機能解析部門分子医学研究分野）,　https://www-sdc.med.nagasaki-u.ac.jp/genetech/genkenbunshi/pdf/H25.7.17.pdf.