フラッシュバック：松江のWEATHER REPORTというジャズ喫茶をご存知ですか？

私は、大学在学中の1977年4月から1983年3月まで島根県の出雲市に住んでいました。その出雲から自動車で35kmほどのところにある宍道湖のシジミと小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）で有名な松江に、WEATHER REPORTというジャズ喫茶がありました。一畑電鉄北松江線の終着駅である松江しんじ湖温泉駅からほど近いビルにあったと記憶しています。２〜３回しか行ったことがないのですけど、当時、1,500万円以上もしたというオーディオシステムが奢られているということで、どんな素晴らしい音がするのかと興味半分いって見たのが最初でした。確か、最初に訪れたのは1978年頃だったと思います。

そのオーディオシステムはガラス張りの部屋の中にあり、たくさんの真空管アンプとプリアンプ、ターンテーブル、そして、膨大なレコードが喫茶室から眺められるようになっていました。レコードは2000枚とか2万枚とかあったと記憶しています。

WEATHER REPORTをネット検索してみることのできたアンプの画像に真空管アンプは写っていない(最も古いもので2010年の記事)ので、この頃には、もう真空管が手に入らなくなってトランジスタ(IC?)のアンプに変更していたのかも知れませんね。1978年当時は確かに真空管アンプでした。

このWEATHER REPORTは初代オーナーが83歳となった2000年に惜しまれつつ閉店となり、しばらくは2代目オーナーが保守管理していたものの営業はしていなかったようです。現在は3代目のオーナーとなって、2017年5月より、調度品をそのまま使ってカフェラ・ピエールが1階(私の朧げな記憶では、元のWEATHER REPORTは2階にあったように思います)にオープンさせ、週1回、夜に2時間限定でWEATHER REPORTで使っていたオーデイオシステムでレコードコンサートJAZZ FLASHを再開しているとのこと。2代目の方も3代目の方も、初代Weather Reportのお客さんとのことで、初代の志を継いでいきたいとの熱い思いがあったのでしょうね。松江を訪れる機会があれば、本当に久しぶりに訪れて見たいと思っています。

余談

ところで、WEATHER REPORTの近くにFévrier(フェブリエ)という喫茶店があったのですけど、このFévrierについてはネット検索しても全くヒットして来ません。確か10人くらいしか入らないような小さな、しかし、小粋なカフェでした。オーナーの誕生日が2月ということで、フランス語で2月を意味するFévrierをカフェの名前にしたのだそうです。Googleマップで見てもそれらしき建物は見当たらないので、今は廃業しているのだと思います。このFévrierの駐車場に、当時のMAZDAの屋台骨を支え経営を立て直したファミリアのパステルカラーっぽいブルーのファミリアがよく止めてありました。屋根にはルーフラックが取り付けてあり、そこにウインドサーフィンのボードが乗せあったのがいたく格好よかったのでFévrierを覚えています。Févrierのその後を知っている方は教えていただければ嬉しいです。